かつての谷戸の風景を残す「からきだの道」唐木田(東京都多摩市)
私の幼少期の記憶は、唐木田や南大沢まで、谷戸には沢や畑、田んぼが広がっていました。
絵に描いたような里山風景の中、父に連れられて芹摘みや山菜摘みをしてたことが懐かしい想い出です。
正にここは「平成狸合戦ぽんぽこ」の舞台です。
「からきだの道」とは
多摩ニュータウン開発に伴う唐木田地区の新しいまちづくりの一環として、自然の丘陵地形を活かして整備された緑地です。
緑地内には昔の唐木田の生活道路を一部活用した散策路があり、自然とふれあえるだけでなく、随所に古き良き名残りを感じることができます。
昔の唐木田の谷戸(まわりを小高い丘に囲まれた谷合)の面影も残しつつ、新しい街並みにとけこむように復元・整備された緑地と散策道です。
「からきだの道」アクセス
電車
小田急線唐木田駅 徒歩10分
多摩センター駅 徒歩18分 南部地域病院方面の奥に「入口広場」
バス
多摩センター駅11番乗り場 バス停「唐木田駅東」7分
駐車場:無
「からきだの道」みどころ
昔は丘陵と谷戸が広がるエリアでした。
谷戸はあちこちから水が湧き出て、乞田川(多摩川の支流)に集まっていきます。
(「からきだの道」サイトより)
「からきだの道」入口広場
からきだの道北端のスタート/ゴール地点
静かな環境の島田療育センターの裏になります。
道路沿いに丘陵の地形を活かした緑道が、約1.8km続きます。
「からきだの道」見晴らし広場
東端で一番高い場所は、多摩センター方面から都心まで見渡せます。
標高143m
「寺ノ入の湧水」(最低地)と「見晴らし広場」の間の散策道は
一番標高差があります。
階段も急なので、しっかり足を上げて登り降り!
「からきだの道」寺ノ入の湧水
都内では少なくなった自然の湧水の一つ。
かつてはこのような湧き水は、谷戸のあちこちにありました。
都市開発と共に、湧き水が涸れてしまったところも多いです。
多摩センター駅直ぐ近くにも湧き水がありましたが、近年涸れてしまいました。
東京都埋蔵文化財センターの遺跡庭園「縄文の村」内
「からきだの道」詳細
緑地面積:50,185㎡≒5ha
散策路距離:約1.8km
標高:最高160m最低115m
所在地:多摩市唐木田1-50他
開園:平成9年4月11日
公式サイトではガイドマップ(PDF版)も公開中!