そもそも…多摩さんぽ「多摩地域」の定義〜三多摩の歴史的背景も
丘の街・多摩さんぽでは、多摩市在住者の視点により「多摩地域」の情報発信をしています。
ここでいう多摩地域とは、具体的にどの地域を指すのでしょうか?
管理人の興味から多摩地域里山・歴史散策
多摩市在住歴も長くなり、このエリアに縄文の集落があったことや、多摩は様々な時代の多くの古道・街道が並走・交差する場所でもあることに興味が尽きません。
三多摩の近代の歴史にも、興味があります。
特に八王子・町田の資料館などを巡ると「絹の道」や自由民権運動、豪農の視点からの歴史的資料も多く見つかります。
ちなみに、東京都心の中心は、元々は海で江戸時代より埋め立てられて広げられた土地。
かつては江戸城(現在の皇居)の前まで入江だった場所。
江戸時代から始まった東京湾の埋め立ては、現代も続いています。
東京都心部は、近代化・都市開発と共に昔の面影を探すのも限られた場所になっていき、難しくなっているように感じられます。
それに、昔から無性に地震・津波が怖い私は、ウォーターフロント、埋め立て地は特に怖いです…
多摩地域は里山風景や雑木林もあり、まだ古道に思いを馳せることが出来る場所も沢山残されています。
四季折々の自然散策も含めた歴史散策に、最適ではないでしょうか。
こうした日常の身近な場所から始まる、自分のルーツや、日本を知ること。
古代から近代・現代までの日本の歴史を知るきっかけに、一助になれたら嬉しいです。
(食いしん坊のため最近はグルメレポよりですが…)
多摩地域の定義
多摩地域とは?
東京都のうち、東京都23区と離島を除いた、市町村部(26市3町1村)を指します。
面積は東京都全体の約半分。
「東京都下」や「三多摩」とも呼ばれます。
武蔵野とは?
広義にはかつての武蔵国と言われた現在の東京23区と多摩地域、神奈川県の川崎市・横浜市の大部分と、埼玉県(幸手市・春日部市などを除く)い及ぶ広大なエリアを指します。
三多摩とは?
かつて東京都西部一帯に
西多摩郡、南多摩郡、北多摩郡の3つの郡が存在していました。
市制施行が進んだために、昭和45年に北多摩郡、翌昭和46年に南多摩郡がなくなり、現存するのは西多摩郡のみ。
現在も多摩地域を指して「三多摩」と呼ぶことがあります。
杉並区・中野区周辺も多摩?〜「四多摩」時代
明治11年から明治29年まで東多摩郡も存在し、現在の杉並区・中野区に当たります。
参考「地球の歩き方・東京 多摩地域〜高尾・御岳・奥多摩と全30市町村を完全網羅」
多摩地域について
15ページ「多摩地域早わかりナビ」参照、一部抜粋
昔、三多摩郡は神奈川県だった?
多摩郡は、明治11年に四多摩に分かれ、東多摩郡(上記、杉並区・中野区周辺)が東京府、その他いわゆる三多摩は神奈川県に属すことになりました。
歴史的背景がいくつかありますが
最終的には明治26年に三多摩は東京府に編入されました。
- 三多摩は江戸時代から、江戸・東京の水がめであり管理したかったこと
- 幕末のシルクロード(絹の道)、横浜から町田・八王子エリア
諸外国の思想が入り、自由民権運動が盛んになったこと - 明治22年に新宿から八王子まで甲武鉄道(JR中央線)が開通し、東京と三多摩の結びつきが強くなったこと
参考リンク「歴史古街道団」
「歴史古街道団」とは?
本拠地は東京都多摩市、古道・街道の歴史的探索をするグループ。
私の馴染みのあるご近所お散歩エリアも、よく散策ルートになっています。
私が多摩地域の古道・街道散策が好きな理由も、腑に落ちました。
身近にある、織りなす歴史を体感・実感したいのです。
12月に開催される企画にお邪魔する予定!
お天気よくなーれ!